2012-01-23

墓の下女学園シリーズ 246/封印されていた制服の秘密

アパートの一室…猫姉妹の部屋。

「う~ん」

猫娘が何か考え事をしている。

「どうしたの?」

寝子の問いに、立ち上がり、外へ出た。そして数分後箱を抱えて
戻ってきた。

「これなのよ、今日着ていった制服が入っていた箱、昨日はお姉さまには
良く見せなかったんだけど…サイズのことばっかり気になって…ほら、
封印がしてあったのよ」

「え、封印…、あら、あなたどうやって剥がしたの? この封印、妖怪には
剥がせないのよ…、あ、そうかあたし達、”半妖怪”か」
「うん、そう思ったから”人間モード”になって封印剥がしたの」

なんと、半妖怪によっては”妖怪”と”人間”を体内スイッチにより
切り替えができるのであった。
そして衣紋掛の寝子の制服を手に取る。


nekonekoseifukukensa.jpg

「今日、お姉さまの力が異常に強くなったり、傷が治ったり…この制服何か有るわ」
2人は顔を見合わせる。
「封印とか詳しいのは…」
寝子はデジカメを取り出し、封印と制服を撮影、すぐにPCに入力させ、
どこかへメールを打った。
数分後、寝子の携帯が鳴る。
「はい、…夜分済みません」
「妖怪や陰陽師に夜は関係ないだろ!」
聞きなれた声が漏れ聞こえてくる。
「一刻…」
と猫娘がつぶやく。

「イタタタタ…今日、職員室前の木が倒れてきてな、わしゃ頭と足を怪我して…、それよか、
誰が封印はがしたんだ!?」

寝子は、一瞬口ごもり、猫娘の顔を見る。

「あ、あのあたしです」
「なんということをしたんだ、その中に制服が入っていたんだな?!」
「そうです、サイズがたまたま合ったんで、今日着ていったら、急に力が強くなったり
怪我が治ったり…」
「どこも異常ないのか?!」
「ええ、着るとなんか、こう、力が湧いてくる様な…」
「いいか、それ着ちゃいかんぞ、また箱に入れておけ!あ~今から行くから、夜行先生と!ててて」

電話が切れた。

「お姉さま、いったい?」
「とにかく、これ着るなというのよ、すぐに先生ら来るらしいから、箱に入れて下へ持っていくわ」

寝子は制服を元の箱に入れて、下へ降りる、猫娘もそれに続く。

居間には葵と亀姫が、またまた酒飲んでいた。

「ちょっと、今から一刻堂先生と夜行先生がいらっしゃるのよ、お酒見つかったらまずいから
上持っていって」

「へ~、なんだ先公か、つまみぐらい持ってこいと行っておけ」
「バカ、何言ってんのよ!あ、携帯上に置いて来ちゃった」

寝子は箱を置いて、上へ上がった。

「何よ、その箱? なんか、剥がれているおふだがあるけど?」
葵が猫娘に聞く。

「あ、なんでもないわ、先生がこのままにしておけって」
「なによ、気になるじゃない」
というなり、箱を開けた。
「な~んだ、制服じゃない、あら、ちょっと手触りが違うわね、いい生地使ってるのね、
いつもの安物じゃなくて」
「なんじゃ、わらわにも見せろ、うん、こりゃ純毛じゃ」
2人は弄り出す。

「ちょっとダメよ」
と止める猫娘。

「ちょっと着てみよ~」
「胸きつくないか?葵は特注じゃからの~、わらわなら~」
「ああ、そうだった、亀ちゃん”貧乳”だからね」
「うるさい!」

と亀姫は試着。

「へ~着心地いいの~~なんかこう……」

と言ったとたん、黙る亀姫。

「どうしたのよ…、キャー!!」
葵が声をかけ、振り向いた亀姫は…
なんと、悪鬼の様に変化していた。

「ギギギ…」
「ちょ、ちょっとどうしたのよ!」

両手は爪が異常に伸びている。

「ガー!」

kamehenka.jpg


2人に襲いかかった!

間一髪よける2人。

「やめなさいよ!」

テーブルが2つに叩き折られる!

「いけない、外へ!」

2人は窓から外へ飛び出した。

それを追う亀姫!

外で2人は身構える。

「とにかく抑えないと…」
亀姫の鋭い爪が猫娘を襲った!
「くっ!」
猫娘も猫化し右手の爪を突き出した!
爪と爪が当たる!

「フギャー!」

なんと、猫娘が右手指から血を垂らしていた、指4本の爪が割れている。

そこへ襲う…が、太い氷柱が飛び出す!

が、すぐに折れてしまった。

「ひっ」

葵に向かう亀姫!

と、その瞬間、黒い髪が舞い、亀姫は後ろから羽交い締めにされた。
寝子だった!

「やめなさいよ!」

猛烈に暴れまわる亀姫!
振り払われそうになる寝子!

「う…もう駄目」

と思ったとき、亀姫の動きが止まった。

見ると額に札が貼られ、白目を向いている。

「早く!制服を脱がすんだ!」
「は、はい!」

その声は松葉杖を突いた一刻堂、そして夜行だった。
寝子は亀姫から制服を脱がせた。

「もういいだろう」

札を剥がすと亀姫は寝子に抱きかかえられたまま、我に返った。

「ん…、どうしたんじゃ? 飲みすぎたかな?ありゃ、先生?」





アパートの中。

「痛た、ひどいじゃないの、当分使えないじゃない、字も書けないし…」
猫娘の右手指4本は包帯が巻かれている。

「すまん、すまん、明日、井戸仙人のところへ連れていくから」

寝子は亀姫の手を取る。

「う~ん、普通の手…人間の手と変わらない、爪も柔らかいし、私たち猫族の爪より
強いとは考えられないけど」

沈黙いていた夜行が口を開く。

「それはな、鬼太郎のちゃんちゃんこと同じものを作ろうとした試作品なんじゃ」
「え?あの霊毛の??」
「無論霊毛は簡単に手には入手できないから、全部ではない、しかし妖怪の毛であることは
間違いない」

「どんな妖怪の?」
皆声を揃えて聞く。

夜行は寝子と猫娘を指さす。

「猫族」

2人は顔を見合わせる。

「だがのう、重大な欠陥が有って…、本当は防護服を作ったつもりがとんでもない
ものじゃった、着た妖怪の精神を狂わせてしまう、まるで猛獣の様に狂ってしまうんじゃ、それで
封印し、しまっておいたのじゃが、いつの間にか、なくなってしまったんじゃ、なぜここに有ったのか不思議でしょうがない」

一刻堂が話を続けた。
「だから、また封印して、持って帰る」

「え、ちょっと待って、亀ちゃんは確かにおかしくなった、けど、お姉さまは、なんともなかったわよ、ちょっと力が強くなった…、そうそう、ちょっと職員室前の木を叩いたら、と倒れ…、あ、いけね!」

「ナニ?!あれは、お前たちの仕業か?!」

「ごめんなさ~い」

「しかし、寝子だけは着てもなんともないという、いやそれよりパワーアップということは……。??」
「使っている霊毛や他の毛が寝子の直系の先祖なのかも知れぬだから、守ろうと…」
「そういえば傷が消えたんです、吸血鬼にやられた」
と、腕を見せる。
「ひょっとして」
寝子は制服を取り出し、
「ちょっと、あんた着て見なさい」
「え~、怖いな…それにサイズがダブダブ」
「お、おい」「ちょっとやめてよ、猫が暴れ出したらアパートが…」

構わず、猫娘に着せてしまった。

すると不思議なことが起きた、なんと見る見るサイズが小さくなり
彼女にピッタリとなった。

「う…」

「キャー、やばい、逃げよ!」
亀姫と葵。

「なんか右手が熱い…直った」

「もしかして?」
寝子は猫娘の右手に巻かれた包帯を外す、すると!

「治ってる!!」



スポンサーサイト

テーマ : 自作イラスト(二次創作)
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

やっぱり・・・

こんばんは、制服の行を読んでいたら「ん!?」と思ったらやっぱりそうでした。「あれ、もしかして鬼太郎のちゃんちゃんこかな?」と思い読み進んでいくと「純毛」とあったので直ぐに分かりました。よく考えてみればぬらりひょんが出てくるのに気がつかない私の方が鈍感でした。全く
何回投稿しているんだ、と言う話ですね。
プロフィール

yukikazetanyo

Author:yukikazetanyo
はっきり言って、へんな妖怪多数出てきます、
”ラブラブ”ではありません。

二次創作作画&SS,旅行,その他気まぐれサイトです。
原作,アニメ,出版社,企業等とは無関係です。

出てくる人物(妖怪?)は、数回登場すると原作などから
かけ離れた性格、能力となります。
また人脈、人間関係、家族構成、恋愛関係(妖怪だけど)も
かけ離れてきています。

しまいには、キタネコと離れた漫画、アニメがコラボというか
混入します。

*何かレス頂ければ、大変ありがたく存じます。
可能な範囲内でリクエスト受けます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード