2011-04-09

墓の下女学園シリーズ 202/雪女の娘、その後 山の暮らし

それから数年が過ぎた。
上の兄さんや姉さんらは、もう働きに出たり、嫁いだりした。
一番上の兄さんなんて父さんが止めるのも聞かず、侍にあこがれて飛び出したっけ..兄さんについては、また別にするわ。今は歴史上に残ることをしたとだけ言っておくわ。

で、母さんが死んでから数年後、父さんも病気になった。
母さんがいなくなってショックだったみたい、あんな死に方したのだから無理なかった。
せめての思いで母さんの隣に、お墓を立ててあげた。
その時、今は粗末だけど、きっと立派なお墓たててあげると。
あたしとまだ小さい兄さん、姐さんは親戚の家とか引き取られることになった。その日、3人で父さん、母さんのお墓に行くと、一人のおばさんが手を合わせていた。
おばさんは、あたしたちに気付くと振り向いた。きれいだけど、ちょっと怖い感じがしたが、笑うとやさしそうな感じもした。
「あなたたちは、もしかして、お雪さんの…?」
「そうだけど…おばさんは?」
「おば…まあ、….昔ちょっと世話になったの、風のたよりでお亡くなりになったと聞いてきたのよ..大きくなったのね」
それからいろいろと話をした。あたしが一番話したと思う。
おばさんはお志麻と言った。
ふと、あたしは思った。 
“母さんの知り合い….母さんは、村からほとんど出ていない、毎日畑仕事と家にいたはず、村の人しかしらないのに….”

お姐さんは、あたしたちと親戚の家へ入った。
何やら話していた。
そして親戚のおばさんがあたしにいった。
「葵、お前、このお姐さん..お志麻さんが、お前を引き取りたいっていうんだ、うちも3人だと大変だしねえ….」

兄さん姉さんと別れるのは、つらかったが、一番小さかったので手がかかるからだろう、結局あたしは、お志麻さんという、母さんの友達のおばさんに連れられて村を後にした。
親戚だって大変だし、上2人はすぐにでも働ける様になるだろうし、やっかいばらいだったんだろう。
歩いていくとだんだん山の中へ入っていった。 もう春だが、まだところどころ雪が残っている。
川に出た、小屋が見える。その時は、知らなかったけど、そこが父さんと母さんが出会ったところ…。
川を船で渡った。
さらに登ると、あたり一面雪が残っていた。

「寒くないかえ….」
「ぜんぜん、どこまで行くの?」
「寒いはずが、ないわよね…もうすぐよ」
こんなところに家なんて….? まさか!
あたしの手を引くお志麻さんの手、冷たい….が、なんか懐かしい感じがする。
「ねえ、母さんとはいつからのおともだちなの?」
「ず~と、小さい時から….」

と、呟く様に言った。

「え、小さい時って…!」

お志麻さんは、振り向くと、霧に包まれ、そして、白い着物の姿となった。

「そう、同じ雪女」

あたしは恐怖のあまり転んでしまった、けど….

「怖がらなくていい、わたしは雪女郎、志麻とは仮の名、お母さんとは、仲良しだった、これは本当だ」
あの時を思い出した。母さんと殺した仲間?!
「どうして、母さんをみんなで殺したの?!」
「あの日の晩、言い訳と聞こえるかも知れないけど..わたしは、お雪と己之吉を許してあげる様に、長老様にお願いした、だけど聞き入れてくれなかった、そうしている間に、雪入道に…大きくなったな、葵」
思い出した、あの時の雪女の1人…、糞ババアといた…。
「あたしをどうするの?!殺すの?」

雪女郎という雪女は悲しそうな顔をして首を振った。

「わたしを信じて良く聞いて欲しい」

親友であった母さんを助けられなかった罪滅ぼしに、もし子供達が困っていれば、なんらかの方法で助けられないか、時々、人に化けて、里に出てきて、様子を見ていたそうだ。
父さんが病気になった時、こっそり薬草を届けたりしたらしい、そういえば朝、いつの間か薬草が家の前に置いてある時があった。

「それと…どうやら、兄弟の中でお前が一番雪女に近い様だから、修行すればきっと強くなるはず」

まだ小さかったし、言うがままに、雪女の里へ連れて行かれた。
他の子供の雪女たちーー雪ん子とも呼ばれるが..共同生活がはじまったの。

けどね、やっぱりよそ者、しかも人妖混血の半妖怪だもんだから、やっぱりイジメられたわよね。
だけど雪女郎様と、真白って娘だけが、良くしてくれた。
いつか見てろと思って、夜森の外れで、体を鍛えたりしていたんだよね。

雪槍、これは、雪女郎様が教えてくれたんだけど、精神集中して、空気中の水分を集め、凍らせる、それを投げつけるんだけど、単に妖力あるだけじゃダメ、体力もないと。
その体力だけど、成長するに従って、あたし、半妖怪で遺伝子が変わったのかな、純潔種の雪女達より、腕力じゃ負けなくなってきた。いつの間にか、体も一番大きくなって、ガキ大将みたいになった。
妖術、体術共に頑張ったのは…誰にもわからない様にしていたけど、復讐のため。
いつか、あんババアと、雪入道、母さんと戦った時、怪我したらしいけど、生きてたの、、いつか、ぶっ殺してやろうと思ってね。

そして、また何年過ぎたかな? ついにチャンスが来たんだ。
雪入道の奴、東京行ったけど、全身大火傷傷だらけの半死半生で帰ってきたんのよ。他の仲間数人で担がれてさ。
その時、どっかの小僧にやられた、死んだふりして何とか逃げてきたらしい..。

で、奴が寝ている時に…




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Author:yukikazetanyo
はっきり言って、へんな妖怪多数出てきます、
”ラブラブ”ではありません。

二次創作作画&SS,旅行,その他気まぐれサイトです。
原作,アニメ,出版社,企業等とは無関係です。

出てくる人物(妖怪?)は、数回登場すると原作などから
かけ離れた性格、能力となります。
また人脈、人間関係、家族構成、恋愛関係(妖怪だけど)も
かけ離れてきています。

しまいには、キタネコと離れた漫画、アニメがコラボというか
混入します。

*何かレス頂ければ、大変ありがたく存じます。
可能な範囲内でリクエスト受けます。

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