2011-04-03

墓の下女学園シリーズ 201/雪女の娘、その後


葵は語り始める。
「ナンカ言った? 話というのはね、子供おいて雪女は出て行くけど、その後己之吉と子供はどうなったと思う?.........」



「子供向きの絵本とか~~学校の英語の教科書に出てくるのは、雪女が出ていっておしまいよね?ホラ、猫が英語で困ってたとこ…..」

葵は何やら箱の様なものを取り出した。
「で、今日公開するのは、“その後の雪女の娘”、美しくも悲しいおはなしよ」
あたりを見回す。ほとんどが眠そうな顔しているにも関わらず話を続ける。
「まあ、寝子は別として、あんたたちの頭(おつむ)だと話だけじゃわからない
だろうから、絵、紙芝居でで説明するわね」

ますます饒舌になる。

亀”自分こそ胸にしか栄養が行かず、頭空っぽな癖しおって…”
猫”紙芝居?今時、PDFでも用意すればいいのに~遅れてるわね~~”
座敷”ああ、また聞かされるのか..”
ジ”眠いのにもう、まったく酔っぱらい!”
寝”相変わらず、一言余計なのよね...でも何かしら?一応絵は上手なのね”

aoikamishibai.jpg

「あのね~、有名な”雪女”の話、あれはみんな知っているだろうけど~~、その後のことを話してあげるのよ、特別に無料で」

”酔っぱらうとすぐに口にするその話ではないか? 何度も、母親が同族に殺されたってことは聞いたわ→親父の己之吉は葵とか残された子供を人間として育てていた、けどお雪がいなくなった、ショックで病気で死んだ、兄弟姉妹もあちこちチリジリバラバラの話じゃろ?親父殿が死んでから、雪女の一族に拾われたってことじゃろ?お涙ちょうだいの体験記を本にして儲けるという話か..ああ眠い...”

亀姫の目は虚ろになっている。座敷わらしを見ると、やはり眠そうである。
どうやら東北出身のこの2人は、何度も聞かされているいるらしい。
しかし猫2人とジニアーは、興味ある様だ。

葵は語り始める。
「あのね、亀ちゃんと座敷わらしちゃんには途中まで話したことあるけど、今日はさらに話すのよ」
「では、大作”雪女の娘”の始まり始まり~」




雪の夜、なぜか、あたし寝付かれなかった。兄さん姉さんたちは、すやすや寝ている。父さんと母さんは、まだおきている様で声が聞こえてきた。
が、いきなり母さんが叫んだ。
驚いたあたしは、戸の影から、囲炉裏の前の2人を除く、兄さん姉さんは、気づかない。
すると母さんの姿がみるみる白くなり、髪が舞った。 父さんは腰が引けている。

「とうとう、言ってしまったのね、その雪女はわたし、お雪よ。あのとき、もし一言でも喋ったら、お前さんを生かしておかないと言ったでしょう。だけど、子供達を見れば、お前さんをどうして殺すことができようか….私は出ていきます、己之吉さん、どうか子供達を…」
大粒の涙を浮かべ、母さんは浮いて外で出ていった….。

「お雪!待ってくれ!」

父さんは裸足で外で飛び出した。
あたしもその後を追う。
見ると外に母さんは、数人の雪女に囲まれていた。
あたしは雪女達の殺気を感じた!

「お雪!何している、あの男を殺せ!」

婆さんの雪女が母さんに命じた。
母さんは、父さんに向かう。

「で..できない…」
「何しておるか!」
「わたしは..あの人を..」

思わずあたしは飛び出した。

「母さん!お願い!父さんを殺さないで!」
「葵….逃げなさい!」

母さんは首を振る。
雪女達があたしを睨みつける。

「ふん、中途半端な半妖、こさえよって」
「なら、わしらが始末してやる!」

とそのババアが手を挙げると、一つ目、一本足の化け物が現れた。

「おい、雪入道、こいつらを始末しろ!」

雪入道と呼ばれた奴があたしたちに掴みかかろうとした時、雪槍..あたしも今良くつかう、アレよ、がそいつの腹に突き刺さった!
母さんの槍だった。母さんは力を込めて、そいつの腹に突きたてる。

「裏切るか、お雪!」

雪入道は血を吹き出しながら、両手で母さんの体を掴み引き離そうとする。
が、母さんは離さない。
母さんh、振り向くと、

「お前さん、葵!みんなを連れて逃げるのよ…」

と、叫んだとたん、雪入道と母さんは掴みあったまま、足場を失い、崖に落ちていった。

「母さん!」「お雪!」
「ふん、お雪、雪女一族の面汚しめ!今日のところは勘弁してやる、おい、人間の男!今度喋ったら本当に殺すからな、お前も子供も!」

捨て台詞を残し、雪女達は消え去った。
あたしと父さんは母さんが落ちた崖を覗いた。

「お前は家にいろ!」

父さんは下へ降りようとする。
が、あたしは、くっついて降りていったと、いうより夜なのに道が見えたしかも裸足なのに冷たいと感じない…いつの間にか、父さんの手を引いて先に歩いていた。
崖の下に母さんは倒れていた、雪入道はどこにもいなく、血が点々と山奥の方へ続いていた。

「お雪!!」
「母さん!」

父さんが抱き抱える、母さんは息も絶え絶えだった。

「お前さん..己之吉さん、葵..一緒になれて、みんなが生まれて、幸せでした..」
母さんはどっと血を吐いた。
「お雪、許しておくれ!」
「いずれ、こうなるとは、わかっていました..葵、自分の力には気をつけるのよ….」
母さんは息絶えた、と同時に体がとけだし、後には父さんが、買ったかんざしだけが
残った。



「クスン、クスン、涙なしには語れないでしょ…チーン」
泣きながら葵は、テッシュで鼻をかみ、持ってた熱燗..を煽る。
「温くなっちゃったわ...」

ヒソヒソヒソ….

猫「お姉さま、確かに悲しいお話ね…なんだかかわいそう」
寝「そんな過去があったのね…いつもの、へらず口は、強がりだったのかしら..」
亀「田舎で飲むとそうなんじゃ、東京じゃ、あまり言わんけどな、何度も飲むと聞かされたわ!」
座敷
「“し、聞こえると絡まれるわよ、前に喧嘩になったじゃない!」
ヒソヒソヒソ。







色々とありまして、しばしSSは中断しておりました
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Author:yukikazetanyo
はっきり言って、へんな妖怪多数出てきます、
”ラブラブ”ではありません。

二次創作作画&SS,旅行,その他気まぐれサイトです。
原作,アニメ,出版社,企業等とは無関係です。

出てくる人物(妖怪?)は、数回登場すると原作などから
かけ離れた性格、能力となります。
また人脈、人間関係、家族構成、恋愛関係(妖怪だけど)も
かけ離れてきています。

しまいには、キタネコと離れた漫画、アニメがコラボというか
混入します。

*何かレス頂ければ、大変ありがたく存じます。
可能な範囲内でリクエスト受けます。

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