2017-06-12

思わぬ出会い2.

「フンフンフ~ん」
と、猫娘は、鼻歌交じりで川の土手を歩いていた。
昨日の雨か、川の水量はいつもより多く、流れが早かった。

6月、暦の上では梅雨だけど、天気は晴、暑くはない。

ほとんど人気はない、川辺に若い母親と幼児、土手に座る一人の少女。

猫娘が彼女の後ろを通り過ぎる、チラリと見る。
”あ、美人!お姉様とタメかしら~~?”
ショートカットのややウエーブがかった黒髪、黒目がちに長い睫毛、鼻は高からず低からず、小さめの口、やや丸顔で
幼さを残している。
手足はすらりと長い
着ているのは黒の薄手のジャンパー赤いTシャツ、黒のスラックス。

”うーん、なんかとっつきづらそう、まあ関係ないか、葵ちゃんじゃあるまいし...写メして送ったら
面白いだろうな....”

と歩き続けた数メートル離れた時、突然悲鳴が聞こえた!
「XX!! 誰か!!」
振り向くと川岸を母親が必死に走り、幼児が流されて行く!


”!!”

土手を駆け下りようとした瞬間、先ほどの少女が目も止まらず速さで駆け下りたかと思うと驚く距離を
跳躍、川へ飛び込んだ!

”ええ??!!”

泳ぐというより流される幼児の僅かな距離の下流に飛び込み、幼児をキャッチする。
次の瞬間、幼児を抱き抱えた少女は川から飛び上がり岸に降り立った。
少女は幼児を母親に渡す、母親が気が動転しているのだろうが
何度も深々と頭を下げ礼を言うが、彼女は少し微笑した程度で、何もなかったが、なぜか表情がぎこちない、まるで作りもののようだった。

彼女は、猫娘の前を過ぎた。

”あんなに飛べるのは、もしかして....”

猫娘は間をあけ気づかれないように少女を尾行した。
彼女は振り向かずゆっくりした足取りで歩く。
やがて、やや木々に覆われてきた。

「ん?」

少女の体から湯気が立ち上った。
そして振り向いた。

「さっきからさ~、つけているのは、わかっていたわよ、足音は隠していたようだけどね。
まあいつまでも服が濡れたままだと人前に出たらまずいから
乾かしたの、ずいぶん好奇心があるのね?」

「へへ、まあね、うーん、やっぱりね、人間じゃ~ないわよね~~」
少女の目が光ると同時に機械的なつぶやきが聞こえてきた。

<人造機械にあらず、ホモサピエンスにあらず、しかしホモサピエンスのDNA有り、フェーリス・シルウェストリス・カトゥスのDNA、解読不能な
DNAが複雑に絡み合う、未知の生物>

「ん?何言ってんの?」

<特に敵意無し、しかし好奇心高し、要注意>

歩み寄る
猫娘の耳に聞こえてきた、少女の腹部から微妙に聞こえてくる機械的な音。

「......................人間じゃない!!」

身構える、そして両手のツメを伸ばす。

少女がつぶやく。
「やはり、人間ではないのね、半分ぐらい人間かもしれないけど.......」

「あなたも....??妖怪??」

「妖怪?なにかしら、それ?」

「え?」

「今、あんたが言った”ヨウカイ”って意味よ?」

猫娘は困惑した。
謎の美少女がつぶやく
「人間ではない、人造人間でもない、生体反応があるわね」

「人造人間、ひょっとして?」

<続く>
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Author:yukikazetanyo
親方人気が出てきていますね。
やはり、昨年末の例の件からでしょうね

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